“リフォームとして私の実家が一部屋の増築をしたのですが、その際に取り付けた天窓が今となってはちょっとした厄介者です。
増築をした場所は、一階にある十畳の茶の間の隣で元々はレンガを敷き詰めた庭でした。
子供の頃は、そこでバーベキューや花火などを楽しんでいたのですが、使う機会もめっきりと減りリフォームに至った訳です。
部屋のサイズは六畳、南側から庭に出られるように造り反対側に窓を設けて、さらに天窓を一つ天井の中心に取り付けた形です。
完成後の内装は家が広くスッキリとした感じで日中に南側から射す太陽光も気持ち良く、狭くなってしまった庭の寂しさを拭い去る程の出来栄えでした。
ただ、問題点が例の天窓にありました。
見た目はお洒落な存在感でその部屋の存在を盛り上げるツールではあったのですが、夏はそこから射す日光が強すぎる事で非常に暑い空間となってしまい、冬場になると熱が逃げだしてしまい一室だけ異常に気温が低い部屋となってしまうのでした。
お陰様で、その高い天窓を遮るために薄い発泡スチロールをはめ込み、さらにつっかえ棒を二本通したカバーをその前にはめる結果になりお洒落とは程遠い存在となった上に、その棒が外れる度に脚立を担いではめ直す作業に取り掛からなくてはなりません。
展示場などでも天窓を見ると、おぉ、と興味をそそられますが実際に住む場所や使う場所によっては中々手ごわい存在になると私は実感しました。”